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藤田嗣治展
兵庫県立美術館は21年前の阪神の震災の時被害が大きかったために
王子動物園のそばから南に下った脇浜海岸通りに建築されました。

阪急電車で三宮まで行き、JRで一駅灘駅に戻ります。
坂を下ると美術館が見えますが暑いと結構歩くように感じます。
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館内に入ると丁度公演を終えた美術館の設計者安藤忠雄さんが
目の前にいらっしゃって、野太いお声で背筋がすっとしてやはりオーラが違います。
この美術館も安藤さん独特の建築。
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見に来たのは藤田嗣治展
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初期の絵画から試行錯誤の中独特の乳白色の肌の色を生み出したフランス生活の時の絵、
中でも戦争画のには強い衝撃があります。
小舟の中で苦しい境地にあるアメリカ兵の様子は実は日本兵だった。
顔を描き変えたそうです。
沖縄戦で自害する庶民の様子は大きな画面を埋め尽くされています。
乳白色の肌の裸婦とは両極にある様な絵画でした。

藤田嗣治の絵画展で楽しみなのは器用にこなす藤田が作った額縁です。
今回も1つ有り、虫食いの有る木を使って角の合わせもピッタリ。
彫刻も楽しそうにご夫婦で作ったと思われる作品でした。

早描きの藤田はたくさんの絵画を描き、晩年に教会絵画に携わって成し遂げています。

絵を見終えるとロビーではコンサートが行われていました。
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by tosa4351 | 2016-07-25 21:31 | 絵  展覧会
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